回想・・・

夜10時。
そっと部屋を出て、外に停めてあるバイクに向かう。

ボディカバーを外すと、緑色のボディが現れる。
GPZ400Rに600Rの外装を入替えただけだが、それだけで気分は限定解除した気分になる。

マフラーはシルバーストーン製のフルエキ。
他は特別いじっていない。
タイヤはアローマックス。
矢印のパターンがカッコ良い。
リアは130サイズのぶっといタイヤ。
キーをさしてエンジンを掛ける。
シルバーストーンの音が太く低く響く。

周りが静かなだけに暖機もそこそこに、走り出す。

第二京浜国道に出て、横浜方面に向かう。

多摩川を渡ればそこは神奈川。

地図も持たずに、道路標識だけで道を進む。

夜風が気持ち良い。

この時間は、車が少ないから走りやすいし、警察もいない。

アクセルを開ければ、あっという間に100kmを超えるスピードで進んで行く。

鶴見川を渡った。

湧き水が出る場所も通過。

横浜市内に入ると、少しにぎやかになる。

目的地を湘南方面に修正。

狩場で横横に乗り、朝比奈で下りる。

一部山道になり、ちょっとコーナーが楽しめる場所に入る。

鎌倉霊園の90度カーブが見えてきた。
辺りは真っ暗だが、ヘッドライトが御影石を照らしきらきら光る。

んー減速し過ぎた。
へなちょこなライディング。

海はもうすぐそこ。

真っ暗な海。

何もない海岸。

時間は0時を回っている。

海岸沿いのデニーズにバイクを停め、そこで夜食をとる。

メニューはお決まりのジャンバラヤ。

一服して一人まったりしている。

一人で走るのが好きだ。
何時間でも走りたい。
でも、明日も仕事がある。
てか、日付けが変わっているから今日か。

一服もそこそこに、また来た道を帰る。

バイクもバイクに乗る自分もカッコ良い。
とにかく、バイクとずっといたい。
楽しい、面白い。
頭の中はそんなんばかり浮かぶ。

そんな帰りは、行きよりも早く感じる。

静かに池上道路を走り抜け、大森の寮に帰った。

エンジンを切る。
おやすみGPZ。

やばい2時過ぎた!
7時まで寝るよ!

昭和61年のとある夏の夜でした。
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by kawawasp | 2013-06-08 21:22 | バイク | Trackback | Comments(2)

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Commented by ころりん at 2013-06-09 20:11 x
....
なんか、ひやかそうと思ってコメントボタンを押したけど

やっぱ

素敵な詩だわ

参りました
Commented by kawawasp at 2013-06-09 20:50
>ころりんさん
ありがとうと言うべきか?
昭和の話ですからね~
なんとなく浮かんでしまったので、書き留めてしまいました。